ステンレスシンク使用上の注意点
絶対使用禁止、ヌメリ防止剤、強アルカリ性、強酸性の洗浄剤 etc.
ステンレスは、酸化皮膜が形成される状態では、常に素晴らしく清潔に使える素材です。ところが最近になって、シンク全面が赤さびをおびるという特異な現象がときおり発生します。強アルカリ性又は強酸性の洗浄剤etc.が、ステンレスそのものの性質を変質破壊してしまう程の威力で、侵蝕を行うからです。特に塩素系の強い <ヌメリ防止剤> による危害は、甚大で、あらためて消費者を含めて、十分啓蒙される必要性を感じます。
ステンシンクをお使いになるにあたり、厳守事項
再度、重ねて表記致しますが、ヌメリ取り剤(ヌメリ防止剤)、強アルカリ性及び強酸性の洗浄剤、とくに塩素系の洗浄剤は絶対使用しないで下さい。ステンレスシンクにアカ錆が生じます。ステンレスの組織が破壊されて、ほとんどの場合、元のステンレスの状態にもどらなくなってしまいます。サビ・水アカ・キズなど発生した時は、粒子の細かい乳液タイプのクレンザーを御使用になり、丁寧にお手入れして、大切にお使い下さい。
工事途中でさびが・・・
施主への引渡しが済んでいない場合でも、シンク内に通水した場合、その後の手入れは十分管理されなければなりません。配管内のゴミ、切り屑etc.いろいろなものが蛇口から出てきますし、それらが流されず残留・表面付着しますと、肝心の酸化皮膜が形成されません。更に、吐出物自身の中に鉄分が含まれていたりすると、赤さびは極端な状態で広がります。この様な場合ステンレスは、あくまで手入れによって清潔さを保てる素材であることを理解して、家庭用洗剤をつけ、丹念な水布巾を行って下さい。
施主様入居前に、室内清掃を請負う会社もありますが、シンクの洗浄剤には、塩素系の原料の混入していないものを使用して下さい。塩素系の洗浄剤は、ステンレスの成分を破壊し、赤サビを生じさせます。程度のひどい場合には、清掃しても、ステンレス材として復元しないケースもあります。これは製品責任にはなりません。
普通に使いさえすれば、ステンレスシンクは非常に清潔なシンクです。くれぐれも十分なご注意をお願いします。
弊社は、現在、下記内容の <コーションラベル> を内側に貼りつけて、ステンレスシンクを出荷しています。
参考